海外ドラマで話題となり、日本でもブラジリアンワックス脱毛をやっている人が増えています。すぐに希望のVIOの形をつくれるため人気ですが、肌へのダメージが強く、一度始めてしまうと途中で剃毛できないといったデメリットもあります。
目次
ブラジリアンワックス脱毛とは?
ワックス脱毛でアンダーヘアを処理することを、ブラジリアンワックスと呼びます。
ブラジリアンワックス脱毛は、ワックスを使った「除毛」であり正確には「脱毛」ではありません。毛抜きを使った脱毛と同じで、1〜2週間経つと毛はまた生えてきます。
やり方は、VIOのムダ毛が気になる場所にワックスを塗り伸ばし、一気に引き剥がせば毛が根こそぎ抜けます。ワックスを薄塗りしてからストリップスというシートを密着させて一緒に剥がす方法と、ワックスを厚塗りしてそれが固まったら剥がす方法があります。
ブラジリアンワックスは専門サロンorセルフで行う
ブラジリアンワックス脱毛を専用に行うサロンやエステも増えてきており、VIOを整えるために気軽に利用できるようになってきました。また、セルフ用のキッドもあるので、自宅でブラジリアンワックスのセルフ脱毛にチャレンジする人も増えています。
ブラジリアンワックスのワックスってどんなもの?
ワックスには色々な種類があり、大きく分けると水性と油性、ハードワックスとソフトワックスがあります。
水性ワックスは一般的に砂糖ベースで見た目も固い水飴のようです。油性ワックスは松ヤニや蜜蝋がベースとなっています。前者のほうが肌にやさしくアレルギー反応の心配も少ないと言われており、VIOのIライン(粘膜付近)にも使えます。セルフキットもこの水性タイプが多いです。
ハードワックスは基本的に油性ワックスで、以前から欧米などで使われてきた種類です。ブラジリアンワックスの火付け役となった、人気海外ドラマのシーンに登場したものもハードワックス。数ミリの短い毛に使えるので用途は広いです。ただ日本国内のサロンでは、ハードワックスが再利用可能なことから、安全性をアピールするためにあえて使わないこともあるようです。
ブラジリアンワックス脱毛のメリット
最大のメリットは、即効性です。施術したその日に毛がなくなりますし、無くしたいところだけを除毛できるので、希望のVIOの形を素早くつくることができます。
ワックスのなかに蜂蜜やオリーブオイルが配合されていたり、表皮の角質もムダ毛と一緒に取れたりすることから、肌が柔らかくツルンとする効果も期待できるでしょう。
旅行や永久脱毛の前にアンダーヘアをデザインできる
一度ブラジリアンワックス脱毛をすると、だいたい2週間前後はキレイなVIOラインを保てるため、旅行前に思い立って施術を受ける人もいます。セルフでする場合も、旅行先で着るビキニや下着のサイズに合わせて、ムダ毛がはみ出る部分だけにワックスを塗って抜く、というようなちょこちょことした調整がしやすいです。
それにブラジリアンワックスは「脱毛」ではないため、良くも悪くも時間がたてば元通りになります。良い面として、クリニックや脱毛サロンで本格的なVIO脱毛をする前のシミュレーションにぴったりだと言えるでしょう。Vラインの毛の形をハートにするのか小さくするのか、ボリューム感をどの程度残すのかなど、アンダーヘアのデザインを色々変えることができます。あまり考えずに永久脱毛して後悔することがないように、事前に試してみると良いですね。
セルフでブラジリアンワックス脱毛をすれば、他人にデリケートゾーンを見られないですみますから、やはり恥ずかしくない・気軽にトライできるということも魅力です。
ブラジリアンワックス脱毛のデメリット
デメリットはズバリ、ワックスを剥がすときの痛みと肌へのダメージです。毛が根こそぎ抜けてスッキリするという声もありますが、痛みは相当なものです。肌にかなりの負担をかけてしまうので、肌が弱い人にはブラジリアンワックスは向いていません。
ブラジリアンワックスによる肌トラブルのリスク
肌に赤みが出るほか、リスクとしてはヒリヒリ感や腫れ、毛穴からの出血、埋没毛などがおきてしまう場合があります。
旅行前にブラジリアンワックス脱毛をするときは、温泉やプールでしみる恐れもあるので、出発の3日〜4日前には施術を終わらせておいたほうがよいかもしれません。
VIOのIラインは失敗しやすい
VIOのうち、とくにIラインのムダ毛処理は皮膚が柔らかくて場所的にも一番難しく、専門サロンでもスタッフによって技術差があるため、仕上がりがイマイチだったり強い痛みを感じたりすることがあります。Iラインは粘膜付近なので、下手にやると肌トラブルも起きやすいです。
セルフのブラジリアンワックスの場合はなおさらで、せっかく準備を整えて手間をかけてトライしたのに結局毛が抜けなかった、という失敗例が多々あります。
「生えかけ」の時期にキレイに保てないことが難点
その他のデメリットは、「生えかけ」の状態があまりキレイではないことです。1〜2週間経つと毛は再びポツポツと生えてきますが、VIOの毛は濃く太いのでヒゲのように見えてしまいます。専門サロンやエステで再度ブラジリアンワックス脱毛を受けるには、毛が5mm〜1cmくらい伸びるまで2週間〜1ヶ月前後も待たなければいけないので、その間、毛を剃ることができないのは困ってしまいます。セルフの場合はもっと時間がかかり、毛が1cm〜2cmないと抜きにくいと言われています。
専門サロンなら肌トラブルの危険性はない?
セルフのブラジリアンワックスでは肌へのダメージがとくに心配されますが、プロにやってもらうのなら危険性はないのでしょうか? ブラジリアンワックス業界では、計3〜4日間で技術を学んで独立開業を目指せるということがあり、そこはだいぶスピーディな印象を受けます。つまり、専門サロンであっても、施術の結果はサロンの運営姿勢やスタッフの経験値および技量にかなり左右されやすいということです。
VIOを処理するので清潔な店舗であることは必須条件ですが、やはりワックスの種類や脱毛方法が肌に合うのかどうかが心配です。そこで、事前にパッチテストを受けられるところに行ったほうが良いでしょう。ブラジリアンワックスのセルフキットの説明書にも、まずVIOではなく、腕や足の目立たないところでテストするように書かれていることが多いです。パッチテストをすると、その後の肌の反応をチェックするのですぐにはブラジリアンワックス脱毛できませんが、肌のためにはそのほうが安心です。
医療レーザー脱毛とブラジリアンワックス脱毛、どちらがいい?
2つを比べてみた場合、どちらもメリット、デメリットがあります。わかりやすく箇条書きにしてみました。
医療レーザー脱毛のメリット、デメリット
脱毛の種類 | メリット | デメリット |
---|---|---|
医療レーザー脱毛 |
4~6回通院すればほぼ希望通りに脱毛完了する。 ツルツルから毛量を減らすことまで対応可能。 医療機関なので肌トラブルも治療できる。 通院中もシェービングして肌をキレイに保てる。 脱毛完了後はムダ毛処理から一生解放される。 |
脱毛完了した場所は元に戻らない。 |
ブラジリアン ワックス脱毛 |
その場ですぐ希望通りのVIOラインの形をつくれる。 毛が再生するまでの2週間前後はキレイな状態を保てる。 脱毛した場所を元に戻せる。 |
全体の毛量を減らすヘアデザインはできない 肌に強い負担がかかってしまう。 医療機関ではないので肌トラブルの治療ができない。 生えかけの時期にシェービングできない。 何度やっても永久脱毛はできない。 |
ブラジリアンワックス脱毛はすぐに結果が得られる反面、やがてムダ毛が元通りになってしまうこと、肌にとても負担をかけてしまうというデメリットが大きいといえます。
また、ブラジリアンワックスを一度スタートすると、そのあとが意外と大変です。繰り返し施術するには、また時間をかけて毛を伸ばして「生えかけ」の状態をキープしなくてはなりません。
レーザー脱毛も、1回施術を受けると次回まで間があきますが、1回目に処理した毛は二度と生えないので毛量が減りますし、ムダ毛は電気シェーバーなどでいつもキレイにしておくことができます。レーザーなら、VIOのツルツルには抵抗があるので全体の毛量を薄くしたい、といった願いも叶えられます。
ブラジリアンワックス脱毛から医療レーザー脱毛に乗り替えるときは、抜いた毛が生えてくるのを待って(毛根が存在すればOKなので毛の長さは必要ありません)、レーザー脱毛のカウンセリングを受けてください。
流行っているからこそ…口コミ先行にご注意
ワックス脱毛自体の知名度も上がってきており、アンダーヘアだけでなく全身のムダ毛処理への関心が高まっています。現在、専門店で行われている脱毛方法には、このワックス脱毛、フラッシュ脱毛(光脱毛)、医療レーザー脱毛、ニードル脱毛があります。どれを選ぶかは、何を重要視するかによっても変わってきますが、現状の脱毛手段のなかでもさまざまな肌タイプの人に対応できて、かつ永久に脱毛できるのは医療レーザー脱毛です。
ブラジリアンワックスの流行は、比較的最近です。新しいものは新商品がたくさん出てきて、情報も錯綜気味です。口コミにもいろいろな意見がみられますが、一番大事なのは自分の肌に合うかどうかではないでしょうか。肌質は人それぞれに違うので、口コミよりも、実際にサロンを訪れたときの印象や、カウンセリング内容で判断しましょう。